「英語を使った仕事をしてみたい」「海外に関わる仕事をしてみたい」
「日本製の商品を、世界に広める仕事をしてみたい」と考える学生さんも多いのではないでしょうか?
岡山にある魅力的な企業、その企業活動や働く人たちについて高校生が紐解いていきます。本記事では、岡山学芸館高校の「課題研究連続講座」として、高校生がカーツ株式会社さんにインタビューワークを行い、カーツの青山さん(営業開発部)・鶴海さん(海外営業部)・小野田さん(総務部)に語っていただいたことをご紹介します。
目次
海外から評価されているメイドインジャパン芝刈機
創業100周年を迎えた園芸機器製造メーカー
――カーツ株式会社さんの事業について教えてください。
――御社の特長を教えてください。
【メイドインジャパン】日本製ならではの品質の高さ、ブランド力が海外で評価されています。 【直接貿易】直接海外のお客さまと交渉し、世界50カ国以上に輸出をしています。輸出が売り上げの約9割を占めています。コロナ禍で直接訪問することが難しくなりましたが、以前はどこへでも出張に行ってました。私は中南米を担当していたこともあり、コロンビアやボリビア、パナマへも行ったことがあります。 【製造メーカー】製品の設計開発から製造販売迄、すべてを行っています。 【地域密着】サッカーチームであるファジアーノ岡山さんのスポンサーや、西大寺の裸祭りにも、社を挙げて参加させていただいています。商売のみならず、地域との密着にも重きを置いている会社です。
――どんな草刈機を輸出しているのですか?
――ほかには、どんな製品があるのですか?
当社独自の加工技術を活かして、草刈機の先端につけるトランスミッションも世界中に販売しています。LSDという自動車用アフターパーツも加工技術を活かし、製造販売しています。
新たなチャレンジを続ける
――どんな新商品があるのですか?
人工芝人気の理由をお伝えしますね。天然芝と比べ、メンテナンスの手間がかからず、散水にかかるランニングコストを抑えることができます。また、クッション性に優れているため、けがのリスクが減ります。
とはいえ、ちゃんとメンテナンスをしてあげないと、人工のものは経年劣化してしまうので、少しでもケアしてあげることによって、長持ちさせることができる。その専用機械が人工芝刈管理機です。
――本当に様々な製品をつくっているのですね。
100年前にエンジンメーカーとして会社を立ち上げたのですが、再びエンジンを開発し、製品化することに成功しました。「KAAZ Engine Spirit」という新たな経営理念を掲げ、次の100年に向かって進んでまいります。
世界50か国に広まるきっかけ
――海外進出のきっかけを教えてください。
――海外での需要の高さは、どんなところで感じるのでしょうか?
――海外の庭は、日本の庭とは違いますか?
――世界50か国に広まるきっかけは何だったんですか?
その後、ボリビアから「カーツの製品に興味があります」というメールが来たり、都度興味のあるお客様との商談を経て代理店を増やしていきました。
海外出張の面白さとは
私の担当の場合、1週間程度の期間で欧州各国自らアレンジしたレンタカーで移動するので、様々な経験を通じて人生経験値を積み上げる事が出来ました。
――国によって、芝刈への意識は違いますか?
――海外出張の様子を教えてください。
日本では味わえない海外の独特な雰囲気もあり、仕事ではありますが、学べる事がたくさんありました。
他にも聞きたいカーツのあれこれ
――新商品開発担当の方に伺います。新商品開発のポイントは?
――総務の方に伺います。総務の仕事とは?
――義務教育の英語は、将来役に立ちますか?
――女性の働きやすさは、いかがですか?
お三人の学生時代エピソード
なぜ、県外の大学に進学したのか
――県外の大学に進学した理由を教えてください。
大学で何を学ぶのかも決まっていなかったので、経済学部を受験しました。結果的には、「自分で生きていく」をはじめて体験することができました。実家にいたら、親が色々してくれるので、それがはじめてなくなった感覚というのは新鮮でした。
――県外の大学に通ってみて、気づいたことはありますか?
もうひとつ、県外の大学での人間関係は不安じゃないですか?類は友を呼ぶので、安心してください。私は、高校の友人と似たような人に出会いましたよ。
また、最初に仲良くなったのは、岡山出身の人でした。過去サッカーで対戦したことがあり、意気投合。一緒にサッカー部に入ったという、そんなご縁もありましたよ。
岡山にUターン就職した理由
――岡山にUターン就職した理由を教えてください。
はじめは一人暮らしも新鮮味があって楽しかったんですが、実際に転々とすると、難しい事もでてきます。今後、結婚し子どもが産まれたときに、全国を転々とする働き方でよいのかと悩みました。マイホームをかまえて、自分は単身赴任をするケースもありますが、私は、休みは子どもと一緒に遊んであげたいなと思いまして。自分自身も、そういう家庭で育ったので。 また、年齢を重ねるにつれ、親のことが心配になってくるので、親の近くに住みたいと考えました。
――カーツの皆さん、ありがとうございました!
(編集:横山 麻衣子)
岡山市で灯油エンジン発動機の製造メーカーとして設立、1960年以降、草刈機、芝刈機などの園芸機器の生産を開始、海外事業を開始したのが1971年です。売上高の約9割が輸出を占めています。