マンションの建設から下水道のような生活インフラの工事まで、私たちのまちを支える総合建設業。社内外での連携や安全面を考慮した工事、時代と共に変化する社会のテーマやニーズに応える技術など、多くを求められる業種ですが、具体的にはどのような技術を用いて、どのような仕事をしているのでしょうか?
今回は、岡山大学の村田彩耶子さんが総合建設業のお仕事に迫るべく、株式会社まつもとコーポレーション(以下、まつもと)のみなさんにお話を伺いました!
目次
特許技術や時代にあった新事業を生み出す会社
土木部所属。岡山市内の下水設備の整備を担当。まだ下水設備が整っていない場所の下水化の計画や設計〜施工・原価・工程管理や現地調査も行う。
建築部所属。工事全体の品質や工程、安全、原価などの管理を行う。現在は町営住宅の改修を担当していて、外壁塗装や窓などの取り替えも行っている。
柱を無くして大きな建物を造る特許技術とは?
具体的には、学校の校舎や体育館、老人ホームなどの公共・福祉施設の建設、神社の修理工事、ダムや公園などの土木工事や道路の舗装工事などなど、建設に関する幅広い分野で施工をおこなっています。 また、建設に至るまでの営業や設計、施工後のアフターメンテナンスなどもおこないます。
1つめは、無柱建築工法を用いた「Macシリーズ」です。在来工法だと建物が広くなるほど柱の数が増えるか、鉄骨サイズが大きくなります。しかし、「Macシリーズ」は柱の間隔が大きくなっても鉄骨サイズを抑えることができ、国内最大級である最大120mまで可能になります。そのため、柱が無い、または少ない広々とした空間の建物を建てることができます。シリーズのうち「Mac-Z」は2021年9月に特許を取得しました。
エネルギー収支0の建物を目指す
ZEBとは、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことです。
『ZEB』である弊社の井原営業所には、多くの省エネ技術を採用しています。例えば、「採光ブラインド アカリナ」は眩しい光はカットしながら、柔らかい光を部屋に取り込み、昼間の照明の消費を低減できます。
総合建設のDX化で岡山の地域を変える
これにより、これまでは建物の設計の話だけしかご提案できなかったところに、さらに踏み込んだ提案ができるようになるんです。たとえば、店舗様からの依頼であれば、売上を向上させるため「人の流れを測定するAIカメラの設置」を提案することもできます。さらに、それによって配置人員の増減まで相談に乗ることができるわけです。
建設業・まつもとで働く魅力
夢が導いた”働きやすいまつもと”
まつもとを選んだのは、選考前の会社説明会後の面談にも関わらず、社長や役員の方が熱意を持って話してくれたことで「入社したい」と思ったからです。
不思議な話ですけど、そんなときある夢を見たことがまつもとに転職するきっかけになったんです(笑)。
それで翌日なんとなく連絡してみたら、その方はまつもとで働いていることがわかり「一度、うちの会社を見に来ないか?」と声をかけてもらえました。見学に行ったら、なんと社長と本部長にも同席してもらえて「いつからまつもとに来れる?」と、トントン拍子に転職することが決まりました。
建築業の働きやすさを支える”管理部門”
一般的に、総合建設業には時期によって仕事量の差が大きいという特徴があります。また、公共工事は工期に余裕がないケースも多いのです。そのため東京で公共工事を担当した時は、仕事が多い時期は夜遅くまで残らざるをえないこともありました。
でも、まつもとは民間工事が多いのに加え、管理部の方が工期の管理や調整をしっかりしてくれているので余裕があります。一人ひとりの有給休暇の取得状況や残業時間をきちんと見てサポートもしてくれるので、本当に働きやすくなりました。
“工期通り”を実現する建築部の達成感
まつもとのみなさんからのメッセージ
新入社員として意識すべき3つのこと
「これをやりたい」に真っ直ぐチャレンジ!
学力の高い大学を卒業した人でも、高卒や中卒の人でも、社会人1年目として横一線のスタートです。大企業に入社したいとなれば学力は大事ですが、そうでなければ基本的に最低限の学力があればいい。だから、自分を卑下することなく、いろんなことにチャレンジして進んでいってほしいなと思います。
なので、就職活動のときに、それぞれの会社ごとに自分がやりたいことを考えてみてください。会社ごとにやりたいことが違ってもいいんです。「この会社だったら私がやりたいのはこれ」と決めてから入社すると、働いてるときの軸がぶれにくくなると思います。
(編集:金城奈々恵)
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管理部所属。お客様や、材料の発注や工事の依頼をしている協力会社からの問い合わせの窓口を担うと同時に、DX推進担当。