「建設業って大変そう」、そう思われるからでしょうか、岡山県内の卒業間近の大学生を対象にした希望就職先ランキングでも、建設業界の企業はなかなか上位に食い込めないでいます。しかし、そんな中にあって山陽新聞社の『2025年岡山県就職人気企業ランキング』で理系部門で堂々の1位を獲得したのが株式会社重藤組です。
このホットな企業に大学生の井野川さんと景山さんが突撃して、会社の信念や取り組み、働くことで得られる成長まで、深いお話を聞いてきてくれました!
果たして62年の歴史を持つ重藤組の「超岡山志向」とはーー!?
目次
岡山への貢献を目指して挑戦し続ける企業
建築部所属。現場管理を担当。一つの建築物を造るために必要な人手、資材、スケジュールなどすべてを一括してまとめて管理し、各現場担当に指示を出す。一級建築施工管理技士・一級土木施工管理技士。
岡山県内の大学に在学中の大学生。NPO法人だっぴのインターン生として10月から参加。今回は企業インタビューに初挑戦ということで、ペアで突撃してくれました。
「思いを形に」真摯な挑戦で事業拡大
工事現場ではいくつもの専門業者が協力して一つの建築物を造り上げるので、現場監督を担う存在が必要になります。設計図をもとに工事の作業計画の立案、人材や資材の手配、工事が安全・円滑かつ工期内に完了するように諸々のスケジュールを細かくチェックし各専門業者に指示を出す。そうした仕事が私たち重藤組の大きななりわいです。
たとえば、県内有数の教育機関や日常生活に欠かせない大型商業施設、地域の安心・安全を支える公共施設のような「街のランドマークとなる建物」、保育施設や医療施設といった「暮らしに密着した建物」があります。 今まさに進行中のプロジェクトには市の中枢を担う大規模公共施設もあり、幅広い建築ニーズにお応えできているかと自負しています。
社長の重藤はいつも「どんなことでも真摯に挑戦しよう」「できないなと思ってもできる方法が何かあるはずで、どこをどうすればいいのかっていうことを考え抜くんだ」と言っています。超岡山志向で岡山のために、岡山の人のためにできることを「建設」を通じて体現していく、挑戦していく。それが重藤組のポリシーなんです。 だからこそ、ご依頼主さまの「限られた事業予算の中で理想のプロジェクトを実現したい」という思いに寄り添い、さまざまな設計上の工夫や代替案をご提案することでご希望に沿う形でのプラン実現を目指してきました。いかなるときでもご依頼主さまの事業構想に心から向き合い、共にベストな解決策を見出していくことが私達の使命です。
超岡山志向で新規事業や地域貢献に挑戦
本格的なショートコースを併設した練習場では、初心者から上級者まで快適にプレーを楽しんでいただけます。併設のレストランと合わせ、地元企業や地域の皆様の憩いの場として、心地よい汗を流しながら楽しく交流を深めていただける空間を提供中です。 そしてもう一つ、「子どもたちの未来と安全を守りたい」という重藤社長の強い意志が形となったのが、2年前に設立された警備会社ジャパン・セイフティです。地域社会の安心安全に貢献し、子どもたちが安心して暮らせる環境づくりを目指しています。
「建設業界の社会的な重要性とその魅力が、若い世代に十分に伝わっていない面があるのではないか」という課題に、当社は早くから着目していました。そこで建設業界では珍しい試みとしてマスコットキャラクターを活用した情報発信など、独自の広報戦略を展開したところ、学生の方々からの関心度が大きく向上したのです。
この経験を通じて得られた広報ノウハウを活かし、企業の魅力発信にお悩みの岡山県内の企業様のサポートもさせていただいております。
また、地元のスポーツ団体に対して協賛という形で、地域のスポーツを盛り上げるための活動も行っています。地域への貢献の一環として、重藤組は今年12月、岡山県初の「eスポーツ企業対抗戦」のメインスポンサーを務めることになりました。eスポーツを通じた新たな取り組みで、岡山を活性化し、若者たちの活躍の場を創出したいと考えています。
社員の独り立ちを支える重藤組でのキャリア
約8年で独り立ちし、地元で大小様々な経験を積む
それと県内のゼネコンを各社受けたのですが、面接試験の際にも話しやすい人が多く「重藤組は働きやすそう」という印象が一番ありました。
重藤組では比較的小さな規模の1億ぐらいの物件の工事で、設計図の確認から、改良点などの検討、工事計画の立案・確認・書類作成、工事の進捗管理、日々の報告など一通り任されてようやく「独り立ち」となります。 私の独り立ちは入社から約7、8年後でした。大手ゼネコンでは10年ぐらいでも早いと聞きますので、独り立ちは早かった方なのだと思います。今は入社15年目、独り立ちしてから大小9件の工事を経験させてもらいました。工期や工事規模など違うので単純比較はできませんが、他社に比べて多くの経験を積ませてもらっていると感じています。
現場管理の仕事は事業ごとに2、3人から4、5人のチームを組んでやっていきます。もちろんはじめのうちはそのチームの中でも2番手、3番手として上司の下について経験を積みますが、だんだんと工事規模が大きくなり、徐々に任される仕事もステップアップしていくんです。
「社内環境」が軽減する建設業の負荷や重圧
また、業務報告に必要な毎日の写真の整理や書類作成は、ソフトの活用で時間短縮や軽量化を図っています。このあたりは頑張ってはいますが、まだまだ手探り状態。いろんなところから情報を仕入れて模索中です。
何が当社に合ったやり方かを検討しながら、少しずつ変わってきているというところですね。
ただ単に上司に言われる通りにするだけでなく、「このタイミングでこういう工事をすればのちのちスムーズなんじゃないか」と建物の仕上がりやその工程に関しての提案がしやすく、自分で工夫して仕上げているという実感が生まれます。
「自分で考える」というスタンスも身につき、作業効率も上がり早く一人前の仕事ができるようになれたと思います。
そういう経験をしてきていますから一定のプレッシャーはありますけれど、独り立ちしても度を超えたものはないです。私の部署の若い子も積極的に提案して「自分で考える」スタンスではいるかなと感じるので、のびのびと働ける職場環境じゃないかと思います。
そうすると、どんなときでも的確な指示と方向性を示してもらえますし、上司からも作業過程で失敗が起きないようフォローもいただけます。「常に会社や上司がバックアップしてくれる」という安心感があるから、張り詰めすぎずに仕事をしてこれたと思っています。
働きながらの取得になるので、業務時間などにおいてもバックアップ体制を整えてもらっていたのは助かりました。
資格支援以外にも、クリスマスには1ホールのクリスマスケーキ、誕生日には5,000円分のクオカード、結婚している人は配偶者にも5,000円程度の商品から選べるプレゼントなんかがあったりするんですよ。妻にもプレゼントをいただけることで、家庭円満にもつながってきたかなと思います。
これは現場での働きや成果を各工事現場の所長や部署の上司から社長に上がってくる事業報告をその都度評価し、認められれば社長から手渡しで報奨金がもらえるというものです。
たとえば、今回の山陽新聞社調べの地場企業の希望就職先ランキングにおいて、当社は初めて理系部門では1位になりましたが、これには「建設会社が上位にランキングされることも珍しい中で若手社員がチームで取り組んだ成果だ」と上司が報告を上げ、報奨金が出ました。
重藤組からみなさんへ「興味を持って門を叩いて」
文系、理系にこだわらずリクルート活動の幅を広げている地元企業さんは結構多いです。興味があればまず門を叩いてみることをおすすめします。
(編集:井ノ上 美恵子)
総務部所属。重藤組のブランディングの管理を担当。重藤組の採用プロモーションや事業展開のメディア発信、CM制作などに携わる。