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お客さんと共に自分も楽しむ大道芸人・チャーリーさん

皆さんは大道芸って見たことありますか?
この記事では、大道芸人・チャーリーさんのお仕事や大切な出会いについて聞いてみました!

【現在のチャーリーさん】大道芸人

Q1.チャーリーさんはどんなお仕事をしていますか?

大道芸を生業としています。また、夏には怪談師として活動しております。日本全国を回って、大道芸・怪談などを語りながら、色々なお客様と共に成長させていただいております。

——最近ではどうですか?

コロナ禍では本当に何もイベントがないので、最近は、子どもの集まりに呼んでもらうことが多くなりました。最初にパフォーマンスをした後、バルーンアートの教室を開いています。そこで、みんなでバルーンアート作って楽しんでいます。コロナ禍を逆に利用して、様々なことにチャレンジできる時なのかなと思っています。

 

Q2.大道芸人ってどんなお仕事ですか?

パントマイムやジャグリング、バルーンアート、マジック、シャボン玉パフォーマンスの芸を披露しています。

パントマイムとは、せりふを使わず、身振りと表情だけでする劇のこと。ジャグリングは、ボールを投げたりスティックなどのいろんな道具を使ったりして、常に1つ以上の物が浮いている状態を維持し続ける技です。バルーンアートは風船で色々なものを作りますね。あと、マジックは沢山の輪を繋げていくマジックやテーブルを浮かすマジックをしていて、シャボン玉は巨大なシャボン玉を飛ばしたり一度に何百個のシャボン玉を飛ばしたりします。

こうしたパフォーマンスを通して、お客さんと一緒に自分も楽しむような仕事だと思っています。

 

Q3.どんなところがやりがいですか?

その空間だけの、大道芸をやっているパフォーマーとしての自分が、一番自分らしくいられるんです。好きなことを楽しんでいる自分。お客さんと共に自分も楽しんでいるということです。日常とはまた違う自分ですね。

 

人との関わり合いをずっと続けていけるこの仕事は、大好きです。見てくれてる人の笑ってる顔とか楽しんでくれてる顔とか、それを見るのがすごく好きなので。

 

 

【脳内グラフ】

脳内グラフとは、チャーリーさんの頭の中を垣間見て、その割合を数値化したもの。どんなことを日々考えているのか聞いてみたいと思います。

妻・将来 50% 

結婚したのもありまして、今は妻との生活とか将来のことが自分の中でも大切になっています。若い頃は、芸や練習、生活するためのお金、この三つくらいが大半を占めていたと思います。ですが、妻と出会ってから、だんだんと変わっていきました。地に足をつけているというのも少しありますね。そう振り返ると、若い頃に何回も挑戦し、挫折して、失敗を繰り返すのは、いいことだなと。今本当に思います。

 

芸・仕事 25%

将来のためにも妻のためにも芸・仕事ですね。仕事のことは、ふと考えてしまう。知らず知らずのうちに、日常生活と結びついていることは多いかもしれませんね。

 

練習 15%

そのための練習ですね。私の場合、今までは実戦と練習を重ねてほぼ毎日のようにやっていました。実戦でうまくいかなかったことを、家でもう一回反芻しています。できるようになったら安心して寝れるのですが、なかなかそれがうまくいかなかった。何度も練習してしまうんです。

 

お金 10%

将来のためのお金のこと。コロナ禍で大変なときなんで。

 

キャンプ 10%

妻と共通の趣味のキャンプですね。実は大学の時に、年に3カ月ほど群馬県でキャンプをしながらアルバイトをしてまして。大自然の中で、すごく好きな場所でした。

 

体 5%

体のケアは大事です。練習のやり過ぎで体を壊してしまってはダメなので、無理しないようなことも出てきました。体幹・柔軟性を保つ。怪我をしない体かつ毎日続けられる体をつくる。それも大事だなと思って、取り組んでいます。

 

【人生の履歴】

第1章 今の自分を打破すべく、東京へ

私が住んでいるのは、津山市の中でも鳥取県境に近い、特に私の地域は山奥深いところです。中高生の頃、本当に自分のやりたいことがなかなか見つけられなくて、模索していました。自分探しの旅として東京に出ていきました。外に出ると、あらゆる職業もありますし、色んなものも見えますし、たくさんの人と会えるので。とにかく今の自分を打破したいのがありまして。大学進学は本当正直に、東京に出る手段として大学を使ってしまいました。たくさん勉強して大学に入ったわけじゃなく、これなら(東京へ行く手段として)理解されるかなって。

 

大学に行く間に、就職した期間が少しありました。社会人入試というのがありまして、それで大学の夜間コースに入学したのです。子どもが好きなのもあって、先生になることも少し頭にありました。

 

第2章 大道芸と出会う

東京では、公園やら駅前などいたるところで大道芸人が活動していました。度々見かけることもありましたし、大きな大会もたくさんあったので、次第に見入るようになって、自分でもどんどんとはまっていくようになりました。そのとき見た大道芸の中で、一番私の心に残ってるもの。それは、体ひとつ、パントマイム一つだけでやられている大道芸です。世界チャンピオンになった方がされていたコミックパントマイムにすごく感化されて。何も持たずに、体ひとつで人を感動させることが、私の心に強く響きました。

 

パフォーマンスで評価されるための1つとして、過去に誰もやったことないようなことを積み重ねていくことが必要です。2つ目は、お客さんへの「魅せ方」「立ち振る舞い」。どうアピールすれば、お客さんの心をかき立てることができるのかということですね。

 

第3章 学生と大道芸とバイトの日々

自分でも始めてみたくなり学生を続けながら大道芸を始めたのですが、最初の頃は本当に人がいなくていなくて。道端で芸をしてお金をいただくんですけど、本当に誰も止まらない。見てくれない。一人二人集まっても、すぐどこかに行ってしまう。

 

ということが続き、どんな上手にやっても足を止めてくれないからどうしたらいいのかと、だいぶ落ち込みました。やっぱり自分を見てもらえないのでは、大道芸では致命的なことなので。その状況が続いていたときが、一番しんどい時期でもありました。さらに、お金も入らないということで、どん底な生活をしていましたね。バイトで生計を立てる毎日でした。

 

第4章 師匠との出会い

各地で行われていた大道芸の大会で、私の師匠となる方と出会い、彼の芸を見るために追いかけて、やがて話しかけるようになって。それから色々仲良くなってきて、私の方から積極的に学びに行かしてもらいました。学んだことは、技術うんぬんよりは、その生き方でした。それは、「お客さんへの感謝を忘れないこと」。そして、「お客様に楽しんでもらうこと」が大事だということです。

 

この仕事を生業にしていくには、お客さんから収入を得る必要があります。なので、お客さんに対しての立ち居振る舞いや、足を止めてくれたお客さんが「一日楽しかったな」と思ってもらえることが大切です。芸をお客さんに対価を頂くに対して恥ずかしくないものにしていく。それを積み重ねて、生活していく。そういう生き方や考え方を学びました。

 

お客様の一日を楽しくすることの積み重ね、一日一日の積み重ねを大切にしていこうということです。一日一日が私たち勝負なんで。足を一秒でも止めていただけたら、私たちはすごく嬉しいですし、対価をいただけたらもう本当に嬉しい。少しでもその人の人生に関われたということが、すごく幸せなことだと思ってます。

 

そして、師匠やその周りにおられる大道芸の世界で成功されている方について回って、色々と聞いたり見たりして、技術より魅せ方や惹きつけ方を勉強したらいいということを学びました。どん底にいた自分をまた少し奮起させて、魅せ方や惹きつけ方を勉強し始めたのです。メンツもプライドも何もない時代だったので、もう当たって砕けろです!

 

 

第5章 食事のように、大道芸の日々

大学で小中高の教員免許を取りまして、しばらくは教職につきながら、大道芸と並行してやっていました。

 

大道芸をしていて嬉しかったことというと、最初の頃はぽつぽつだったお客様が、演技をしている間にワアっと集まって、この円の中心に私がいたときは、すごく嬉しい瞬間です。しかし、一番は自分の芸ですね。パフォーマンスが満足したことは、たぶん年に300回やったら2、3回くらいしかないと思うので。その2、3回、自分が満足した芸ができたときが一番充実して嬉しい瞬間というか。なかなか納得いったことがいかないので。

 

芸事は、特にパフォーマンスは、なかなか失敗できない場面もありまして。失敗も失敗を面白くすればいいんですけど、ここで必ず成功させないといけないという時があります。そこをどうやって成功させるか。それはやっぱり練習なんですけど。練習で、自分に成功を何度も何回も繰り返して良いイメージを植え付けないといけません。練習でできなかったことは悪いイメージができてしまい、失敗することもありますから。練習とそのイメージ作りを大切にしています。

 

本当に、練習は空気のようなものなので。空気とか食事のように、たくさん食べて消化して、それを実践につなげていくというか。とにかく成功するイメージをたくさん持てるようになるのが1番だと思います。

 

第6章 岡山に帰り、大道芸人一本で

地元の津山に帰ってからは、主にイベント関係で大道芸をしていました。イベントで披露するので、路上とは違い、そもそも人がいるという状態です。それで、少し考え方も変わってきました。パフォーマンスの序章がなくなって、一気にトップスピードでお客さんを楽しませる方に傾いてきたんです。

 

また、地元に帰ってきてから色んな方に出会いました。特に良くしてくださったイベント会社の方がいて、仕事を紹介してくれたりもしました。その方のおかげで、今の自分があります。仲間との出会いもありました。仲間内で、高め合うために勉強会をしたり、風船の講習会をしたりしています。 今、岡山県で大道芸をプロとしてやってるのが、僕ともう一人いるんですけど、その人との出会いもありました。また、住みます芸人・江西あきよしくんとの出会いもすごくプラスになりました。江西くんの岡山愛や仕事のこなし方、特に芸をやりながら人を楽しませる・人を惹きつけるMC力について勉強させてもらいました。

 

そうやって仕事をしているうちに、段々と人とのご縁が増えてきたのです。色んな職種の方とお知り合いになれたというのが、自分にとっての財産ですね。

 

第7章 結婚とこれから

2021年1月に結婚しました。大道芸と家庭と2つを両立しながら頑張っております。将来は大道芸を50歳、60歳、70歳くらいになっても、続けていきたいです。それが一番の目標ですし、挑戦でもあります。色んなことにチャレンジして、大道芸が終わったあと、ゆっくり縁側で妻と一緒にお茶飲んだり猫と遊んだり、そういう時間もすごく大事な時間だと思っています。この挑戦の先にある心の平和というか。

 

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