「誰かの役に立つ仕事がしたい」そう思ったとき、医療や介護の現場を支える“ものづくり”という選択肢があることを、知っていますか。
オージーウエルネスは、医療・福祉の現場に寄り添いながら、機器開発を続けてきたメーカーです。会社の取り組みとともに、そこで働く人たちの想いを、大学生の一色さんが取材しました。


オージー技研株式会社
メディカルストラテジーユニット 課長
理学療法士の資格取得後、病院にて勤務。2005年にオージー技研へ入社。現在はメディカルストラテジーユニット課長として、大学病院を中心にリハビリテーション機器の提案や、先生方との関係づくりに取り組んでいる。

岡山県内の大学に在学中の大学2年生。NPO法人だっぴのインターン生として、2025年10月から参加。
目次
医療福祉機器の総合メーカー・オージーウエルネス
リハビリテーション機器から介護用入浴機器まで幅広く手がける


製品は大きく分けて、三つの分野があります。
一つ目がリハビリテーション機器です。病院のドラマなどで見かける、歩行練習の際に使う平行棒をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。歩行や動作訓練をサポートするさまざまな機器を手がけています。

リハビリテーション機器
二つ目が物理療法機器です。電気や熱などの力を使って治療をおこなう機器です。温める、冷やす、引っ張るといった物理的なアプローチで、痛みを和らげるサポートをします。交通事故後のリハビリテーションなどにも使われています。

物理療法機器
三つ目が介護用の入浴機器です。老人ホームなどの介護施設で使われ、介助する側と、入浴する方の両方の負担を減らす役割を担っています。寝たまま入れたり、座ったまま入れたり、一人ひとりの状態に合わせた多様な機器があります。

入浴機器





「オージーウエルネスホールディングス株式会社」は、親会社で、“ホールディングス”の下に「オージー技研」「オージー物流」「オージーエステート」というグループ会社があります。

岡山県の邑久工場から、世界40カ国の現場へ


病院やクリニックなどの医療機関。特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護福祉施設。医療分野を学ぶ教育機関。
そういった施設に、製品を導入していただいています。








邑久工場


邑久工場では、現在200品目以上の製品すべてを製造しています。世界40カ国との取引実績があり、ヨーロッパや東南アジアで使われている製品も、ここから出荷されています。

目指すは「◯◯と言えばオージー」「◯◯に強いオージー」





オージーウエルネスラボ




一つ目は、「介護浴槽といえばOG」という第一に選ばれるトップブランドになること。世界的に少子高齢化が進む中で、介護現場の負担を減らし、生産性向上に貢献できる製品づくりを進めています。
二つ目は、「歩行リハビリテーションに強いOG」というブランドを確立すること。歩行は健康寿命と密接に関わっており、とても重要だと考えています。
三つ目は、海外市場で「ジャパンクオリティといえばOG」と言われる存在になることです。海外の展示会や学会にも積極的に参加し、海外市場への取り組みを強化しています。
理学療法士から製造メーカーへ転職した、伍賀さんの挑戦
製品を使う現場と、オージー技研をつなぐ役割


この部署は、リハビリテーション分野を中心に、医療機関とのつながりをより強化していくことを目的としています。大学病院の医師や研究者の方々と関係を築き、リハビリテーション機器の普及促進や共同研究・共同開発につなげていく役割です。医師や大学の先生方と直接お会いし、製品の説明やデモンストレーションをおこなったり、研究事例や使用方法などの情報提供をしています。
また、リハビリテーション分野を中心とした学会への出展や、学会共催セミナーの企画・運営にも関わっており、年間で20数件の学会活動を担当しています。






イメージとしては、筋肉の動きをきっかけに、電気による刺激で後押ししてあげる感じですね。その状態でリハビリテーションを繰り返すことで、運動学習が促されていきます。
画期的な仕組みが評価され、現場からの反応もとても良い製品です。

ロボットリハビリテーション機器
一対一のやりがいから、無限大のやりがいを見出す


そんな中で、地元・岡山にリハビリテーション機器をつくっている会社があると知り、「面白そうだな」と感じたことが、オージー技研に興味を持ったきっかけです。理学療法士としての現場での経験を生かしながら、ものづくりの側からリハビリテーションに関われる点に魅力を感じました。


ただ、メーカーという立場になると、一つのリハビリテーション機器をつくることで、その機器が多くの現場、いろいろな患者さんに使ってもらえる可能性が広がります。たくさんの患者さんが良くなっていく。そう考えると、そこに大きなやりがいがあるなと感じました。


もっといいものをつくっていかなきゃいけないな、という気持ちにもなりますし、その製品をどうやって広げていくかを考えることもモチベーションになっています。
理学療法士の専門性を土台に、積み重ねてきた経験


さまざまな医師の先生方がいて、若い頃には自分のミスで怒らせてしまったこともありました。そうした経験を重ねる中で、相手に寄り添った伝え方や距離の取り方など、先生方との接し方は自然と身についてきたように感じます。


理学療法士としての専門性を土台にしながら、製品知識や商品開発の視点、医療従事者との関係づくりなど、 できることが増えてきたのかもしれません。
オージーウエルネスのお二人から若者へのメッセージ
年齢・国籍、文系・理系……枠にとらわれないでいい


オージーウエルネスも、医療福祉の現場を支えるものづくりを通して、世界とつながっている会社のひとつです。そして、ここで働く人たちを見ていると、 年齢や国籍、文系・理系といった枠にとらわれず、それぞれが自分の得意なことを生かしながら働いています。
学生の皆さんにも、今のうちに「自分が何に興味があるのか」「どんなことが強みなのか」をしっかり見つけてほしいですね。

世の中には、今の生活をより便利に、豊かにする製品がたくさんありますが、自分たちの仕事は、「誰かの生活そのものを支えている」と実感しやすい。そこは、この仕事の大きなやりがいだと感じています。
学生の皆さんにお伝えすることがあるとすれば、いろいろなことに好奇心を持って、アンテナを張りながら過ごすことは大切だと思います。合う・合わないはやってみないと分からないことも多いので、まずはちょっと試してみるぐらいの気持ちでやるといいと思います。

(編集:森分志学/執筆:大島爽)

オージーウエルネスホールディングス株式会社
グループ戦略推進本部 コミュニケーションデザイングループ
鳥取県出身。大学進学を機に岡山へ。2022年に入社し、秘書室、人事部門を経て、広報部門に配属。現在は、会社見学の対応をはじめ、公式SNSの運用や社内イベントでの司会など、幅広い業務に挑戦中。