制御機器販売で中四国No.1の売上を誇る技術商社・ライト電業株式会社

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公開日 2023.03.27

岡山にある魅力的な企業、その企業活動や働く人たちについて高校生が紐解いていきます。本記事では、岡山学芸館高校の「課題研究連続講座」として高校生がインタビューワークを行い、そこでライト電業株式会社のソリューションビジネス部東部ブロック・岡本崇晃さんと総務部・小谷蓮実さんに語っていただいたことをご紹介します。

 

技術とソリューションを提供する「技術商社」

中四国エリアでのシェアNo.1

――ライト電業さんの事業内容について教えてください。

 

ライト電業は、ひとことで言うと「商社」です。メーカーから商品を購入して、お客様へ販売しています。

 

主なお客様は工場を持つ企業さんなので、工場で使われる機器の販売をメインで行っています。要望やニーズに合った商品を紹介する単なる商社ではなく、技術とソリューションを提供する「技術商社」です。

 

ライト電業の技術とは、お客様の課題解決のために、システム設計及び構築に精通した技術のスペシャリストとして「技術者」が多く在籍しています。技術者が社内にたくさんいることが、ライト電業の大きな強みです。

 

――どんな商品を販売しているのですか?

 

制御機器を販売しています。制御機器とは、人の代わりに工場を動かす機器を指します。人の代わりにモノの有無を確認したり、モノの大きさを測ったりするセンサーや、人の手足となるロボットなどがその一例です。なかには、0.1円単位の小さな部品から数百万円のロボットまで、多くの商品を取り扱っています。

 

お客様も幅広く、自動車業界や半導体業界、医薬品業界、食品業界など様々な業界に商品を提供しています。ライト電業は制御機器販売で中四国No.1の売上なんです。

 

ライト電業は、社員を大事にしている企業です。仕事仲間であることはもちろん、プライベートをともに楽しむ仲間でもあります。休日にはゴルフ大会や野球大会の開催、マラソン大会への参加や大山登山に行くことも。2年に1回は海外旅行するなど、とにかく楽しいことが大好きな社員ばかりです。

 

技術力で、商品に新たな価値を

――「技術商社」は、全国的に珍しいのですか?

 

技術商社自体は、ライト電業だけではありません。でもライト電業ほど社内に多くの技術者がいる企業は、珍しいと思います。

 

ライト電業の技術者は約50名です。ちなみに、商品を販売する営業の人数は90名。営業の人数の半数以上の割合で技術者が働いているのは、珍しいことです。

 

――技術力にこだわることで、ライト電業様の仕事は誰のどのようなことに役立っていますか?

 

ライト電業の仕事は、幅広いお客様の課題を解決することに役立っています。

 

どの業界のお客様にも共通しているのは、生産現場のコストダウンです。例えば1,000円かけて作っていたものを800円で作れるようにするとか、1日50個出ていた不良品を10個に減らせるようにするとか。お客様が課題に思っていることを技術力で解決するのが、ライト電業の仕事です。

 

技術があると、メーカーさんが作った商品に新たな価値を加えることができます。社内に技術者がたくさんいる技術商社だからこそ、お客様の要望に幅広く応えられるんです。

 

営業と技術者、それぞれが技術力を磨く

――商品やお客様が幅広いので、技術を身に付けるのが難しそうだなと思います。

 

社員研修など、社内で行う教育は手厚いですよ。入社後2~3年で基礎知識を身に付けられるようにしています。その後は商品数や業界を絞り、とにかく経験を積む。お客様の期待にいつも101%以上で応えていくと、技術力が上がっていきます。

 

――営業さんと技術者さんが連携することはあるのですか?

 

実はライト電業では、技術力が上がるまで、営業と技術者がコミュニケーションをあまり取らないようにしています。技術力が上がっていない状態で互いを頼ってしまうと、身に付くはずの技術が中途半端になってしまうと考えているからです。

 

営業なら営業、技術者なら技術者同士で切磋琢磨し、互いの技術が向上したら連携するようにしています。これがライト電業の社員の成長スピードが速い理由の1つです。

 

ちなみに部署も、営業は「営業部」、技術者は「ソリューションビジネス部」と分かれているんですよ。

 

――技術力を徹底的に磨いているのですね。大変なことも多いと思いますが、仕事のやりがいを教えてください。

 

営業や技術者に聞くと、自分が携わった商品が世の中に出る瞬間にやりがいを感じるようです。

 

ライト電業のお客様は、ほとんどがものづくりをしています。お客様の商品が店に並ぶのを見る機会が多いんです。「自分が作ったシステムでできた商品だ!」という喜びが大きいと話していました。

 

「社員は家族」。社長の考えが社風に

――休日にイベントが多いと聞きましたが、なぜ仕事以外の時間も大切にしているのですか?

 

休日をともに過ごすと、一緒に仕事したことがない社員でも顔と名前が一致します。互いの距離感が近くなって、仕事でも話しかけやすくなるから大切にしているんです。

 

実際、インターンシップに来た学生さんからも「楽しそうな会社ですね」と言われます。社員が気軽に声を掛け合っている様子を見て、楽しそうな印象を持つようですね。

 

――プライベートも大切にする社風はどのように生まれたのですか?

 

社長の考えから生まれたのだと思います。「社員は家族。仕事だけではなく、プライベートもみんなで盛り上げたい」とよく話しています。社長自身がおかやまマラソンに出場するくらいですから、本人も楽しいことが大好きなんですよ。

 

――イベントは全員が参加していますか?

 

全員ではなく、興味のある人だけ参加しています。強制ではなくて本当に興味のあるイベントに参加できるのが、休日も楽しめる理由ではないでしょうか。

 

 

お二人の学生時代エピソード

学生時代は文系だった

――大学生の頃は何を学んでいましたか?

 

僕は法学部政治学科でした。今は技術者ですが、学生時代はザ・文系です。色々な知識を身に付けられそうな学部で勉強したら、極めたい分野が見つかるかな?と思い入学しました。

 

私は経済学部国際商学科でした。社会人になったら楽しく自由に働きたくて、経済や経営を勉強しておくといいのかなと思っていました。

 

――卒業後はすぐにライト電業様へ入社したのでしょうか。

 

僕は違う会社に就職しましたね。メーカーで営業をしながらビジネススキルを身に付けていました。

働いていて気が付いたのは、「求められると頑張れる」こと。文系出身でメーカーの商品知識はゼロだったけど、求められることに応えていたら仕事が楽しくなりました。

 

私は1社目がライト電業ですが、少し特殊な時期に入社しています。

 

大学在学中に中国へ留学していたので、日本の大学を卒業したのは入学から5年目の夏でした。いつ就職活動をしていいか分からず、結局翌年の秋に始めたんです。

 

その時出会ったのがライト電業でした。商社で働きたいとは思っていなかったけど、面接の時に社長が社員の働き方を真剣に考えていることに感銘を受けて、今すぐここで働きたいと思ったのを覚えています。

 

コミュニケーション力は学生時代に

――学生時代の経験が今に活きていると感じることはありますか?

 

例えばみんなが思いつかないような問題解決策を提示できるのは、学生時代の経験があるからだと思っています。

 

学生時代は色々なコミュニティに顔を出していたんです。1つのコミュニティにずっといるより、「あの人面白そうだから飲みに行ってみよう」と行動する方が好きで。色々な人とコミュニケーションを取っていたから、考え方の幅が広がったのだろうと思います。

 

私は留学の経験が今に生きていると思います。

 

色々な国の人たちと交流するようになって、100人規模のイベントを中国で開催したことがありました。ポスターを作って学校に貼ったり、チケットを売ったり、イベント会場を決めたり。社会人にとって必要なコミュニケーション力や交渉力は、当時から少しずつ身に付けていたと思います。大変でしたが、経験してよかったです。

 

ライト電業が目指すこれから

――最後に、ライト電業様の社員として創りたい未来を教えてください。

 

ライト電業は、社員の幸せを第一に考えている企業です。社員をもっと増やし、1人ひとりをもっと幸せにしたいと思っています。

 

もちろん、お客様に様々な価値を提供したいとか、世界で唯一の技術商社になりたいとか、叶えたいことはたくさんあります。でもそれ以上に大切なのは、社員が働く土壌をしっかりと創ること。色々な商売ができる企業だからこそ、社員1人ひとりが持っている強みややりたいことを明確にし、それぞれがやりたい仕事の仕方や成果を求められるようにしたいです。

 

そうしたらもっと幸せに働けるでしょうし、お客様の幸せにも繋がると思います。

 

私はライト電業がさらに成長するため、採用担当の立場から貢献したいと考えています。

 

社員の成長が企業の成長に繋がる。だから社内に新しい風を吹かせられるような人材を見つけ、採用していきたいです。1人ひとりが幸せに働けるよう、自分ができることを取り組み続けたいなと思っています。

(編集:小溝 朱里)

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