私たちの生活と切っても切れない「食」。飽食の日本社会では、特段意識しなくても食べ物がある環境がほとんどです。普段何気なく食べている様々な物も、食に関わる人たちの支えによって日々管理・発展を続けています。
今回は、株式会社丸マルイの植松さんと神田さんから、地域のスーパーマーケットとしての様々な取り組みについてお話をおうかがいします。
メーカーから株式会社マルイに転職後、環境対策SDGS推進室にて省エネなど環境対策に従事。現在は社長室室長を務めている。
NPO法人だっぴの代表の人。今回は、企業の人から話を聞く役として登場。
目次
地域のためのスーパーマーケット
うまいもんなら何でもマルイ
経営の基本方針では、創業の精神「うまいもんなら何でもマルイ」ということで、うまいものセンターという看板を掲げています。その精神を実現するために、絆というキーワードで5つの絆を大切にして、地域のために会社を発展させていこうと頑張っています。
本社は岡山県津山市で、岡山県・鳥取県・島根県出雲市の3県に渡って展開しています。スーパーマーケットマルイというブランドで23店舗、マムハートホールディングスという弊社のホールディングス傘下にSマート、わたなべ生鮮館というブランドで、スーパーマーケットを合計47店舗展開しているスーパーマーケットチェーンです。
マルイのSDGs
これは何もSDGsが普及し始めたからではなく、地域貢献はスーパーマーケットマルイの事業の根幹です。
「Ziba Platform」は、高校生や地域の方に寄っていただいて、地域のSDGsの取り組みやサスティナブルラベルを使った食材の紹介、実際にその食材で作ったカレーが食べられたり、と色々な情報発信をしている拠点です。
また、効率よく高品質の商品をつくる最新のセンター加工ができるプロセスセンターをオープンしました。ここでは品質面でHACCPという認証もいち早く取って、安心安全な食材をお届けするように心がけています。
あと、人材育成にも力入れていて、社内にマルイアカデミーという教育機関で色々な研修を行っています。
数々の食育の取り組み
様々な食の体験を届ける
ただ単に食べることだけを推奨しているわけではなく、「どういった場面で食べるか」「どういった方と食べるか」を提案しながら、地域の方々やスーパーマーケットに来ていただいた方や学校の方々に、普段得られないような体験を届けることを行っております。
夏休みにカルピスの実験キットをご自宅にお持ち帰りいただいて、アサヒ飲料様の研究開発をされている方とつないで実証を行ったり。キューピー様のオンライン工場見学では実際の現場と中継し、工場の中を案内していただいたり。酪農体験では、実際の牛舎とつないでみたり。昨年だけで10回以上実施しました。
コロナの影響もあってか、食べ物に感謝であったり、誰かと食べてる絵が増えてきました。
食の豊かさの追求する
美作大学とは、第20弾の食育弁当が発売されました。津山東高校は、食物学科の生徒さんたちが高校生レストランを開催しています。コロナ禍では、そのお弁当200食を店頭販売して、取り組みを知っていただくことを行っています。
「お弁当惣菜大賞」という総エントリー数が4万点を超える全国大会の2021年度、美作大学との共同開発弁当(第19弾)が入選、津山東高校との催事部門は優秀賞をいただきました。
食を通じて地域の方に色んなつながりを広げていく場、世代を問わずコミュニケーションが活性化できる場。それらを津山市と一緒に願って作った施設です。親子での食づくりのイベントや大人向けにおいしいコーヒーの入れ方教室など、この場所で様々な食を通じたイベントを行っています。
お二人にとって仕事とは?
そんなとき、ふと自分の出身の津山市に目を向けると、人口がどんどん減っている。そんな中で頑張っている企業・スーパーマーケットマルイがちょっと目に留まりまして。
地域貢献を掲げているところに共感しました。それで、今度は自分が今まで培ってきた色々な経験やノウハウを活かして、自分の生まれ育った地域に貢献する仕事がしたいなの一心で。地域と共に本当に役立つ仕事ができればと、それにやりがいを感じて今頑張っています。
あとはやっぱり、人との繋がりですね。過去に繋がっていた人・今つながっている人・今後繋がっていきたい人とも、きちんとキーワードがあって繋がっていければ、仕事を一つ一つ実現していけると感じています。
編集:森分志学
本記事は、岡山の高校生と企業の大人がつながるオンラインイベント「SDGsオンラインチャンネル You Make Okayama」での対談記録をもとに執筆しております。
転職で株式会社マルイに入社。営業本部食育推進室にて産学連携など様々な食育プロジェクトを仕掛ける。