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​​​​​​​​​​生き方百科ずたんっ!#06
Uターンして、岡山の社会福祉を支えるために試行錯誤する。

生き方百科ずたんっ!、今回は「Uターンして、岡山の社会福祉を支えるために試行錯誤する体育会系な生き方」について、橋本さんからお話伺っていこうと思います。

橋本夕紀子さん

1986年岡山市生まれ。
とにかく都会へ憧れて慶応義塾大学を受験。めでたく大学時代を東京で過ごし、紙の専門商社への就職と同時に名古屋へ。7年半を過ごす。仕事で長野や富山へ出張し、地元で生きる人たちと話すうちに、自分も故郷で働くことを考えるようになる。2017年に岡山へ戻り、大学時代の縁で、プロサッカークラブに入社。3年間働き、岡山という地についてなんとなく理解する。

現在は父親が設立した公益財団法人で、様々な社会課題と向き合いながら、よりよい社会のためにできることを模索中。

 

 

あーりー

岡山大学文学部3回生。キャリア教育などに興味があり、NPO法人だっぴをはじめ様々な社会活動などに参加し、チャレンジ中。

 

 

橋本さんの人生の履歴

東京への憧れ

財団の話をうかがう前に、橋本さんの転機が気になってしまって・・・いくつか質問してもいいでしょうか!?

 

もちろんです!

写真:Walkerssk / Pixabay

 

学びたいこともあったんですか?

 

不純というか、大学でやりたい勉強があるという強い気持ちでは全然なかったんです(笑)

「とにかく東京だったらどこの大学でもいい」って東京の大学を受けまくりました。

 

東京に行ってまずしてみたかったことは?

 

とにかくオシャレな空気に触れたかったです(笑)

岡山にはないものがたくさんあると思って「とにかくそのオシャレな空間に自分も入ってオシャレになって遊びたい」っていうのが大事でした。

 

いいですね!何して遊びましたか?

 

実際そんなに遊べてないんです(笑)

体育会サッカー部に入ってしまったので練習も忙しく、色黒で筋肉ムキムキになっちゃって。でもショッピングや美味しいご飯を食べには行ってました。

 

ちょっと黒くてムキムキな橋本さんを見てみたかったです(笑)

 

地元に自信を持って話したい

写真:Alek Auddy / Pixabay

 

そういう話をする人ってキラキラしてますよね。

 

そうなんです。それをすごくうらやましいなってだんだん感じるようになって。

反対に私は田舎が嫌で出てきたのもあって、自信を持って岡山のことを話せなかったから。それがちょっと悲しいなって思えてしまって。

 

「私も地元に自信を持って話せるようになりたい」

 

と、岡山に帰ることを決めました。

 

誇りに思える岡山をつくる仕事

それでサッカークラブのファジアーノ岡山に就職されたんですね。

 

はい。大学がサッカー部で、サッカーが大好きでしたし、ファジアーノの方にも知り合いがいてどういうことをしているかは聞いていました。

何より「岡山を誇りに思えるような場所にしたい」と思っていたので、地元密着な働き方を望んで入りました。

写真:Phillip Kofler / Pixabay

 

スタッフとしてはあまりじっくり見られないんですが、その場面をチラッと見て「自分もその光景の一助になってる」って感じたとき「自分、充実してる」って思えました。

 

いいですねぇ・・・。見てみたいなぁ。

 

ぜひスタジアムに行って見てほしいです。いい光景ですよ。

 

そうしてファジアーノで3年間仕事をしているうちに父親から「財団に入ってみないか」と誘いがあり、今の仕事に就きました。

 

こうしたいと思ったら行動する

色々な人生の転機を迎える中で、橋本さんが大切にされてきたことってなんですか?

 

自分の頭で考えて整理して「したい!」と思ったら、すぐに行動することを大事にしてきました。

 

色んな人に相談して意見をもらうのも、もちろん大切です。けど、私はそれでかえって自分の考えがあちこち行ってしまうのであまり良くないなと思って。なので「したい」と思ったら、「まずはやってみるか!」と動いてきました。

 

行動する前にどんなことを考えるんですか?

 

私はそんなに深くは考えないですよ。「一度しかない人生を悔いなく過ごすために、自分がしたいことって何だろう」とか・・・ちょっとクサいですかね(笑)

生活があるのでお給料のことも考えますが、あまりクヨクヨ悩まず行動しちゃいます。

 

橋本さんのお仕事

橋本財団の3つの公益事業

今の財団のお仕事について聞かせてください。そもそも財団法人って一体なんですか?

 

財団法人はまず財(お金)があって、それを元に作られた法人です。例えば、橋本財団は父親の私財を寄付金にしていて、それをもとに設立されています。

 

『一般財団法人』と『公益財団法人』があるんですが、うちは後者です。岡山県から「そのお金を公共の利益のために使ってくださいね」と認可を受けています。

 

『助成金交付事業』はお金を「有効に使ってくださいね」とあるところに渡す事業です。社会福祉活動をしているNPOや団体、個人の人たちに公募で申請をしてもらっています。

 

例えば「視覚障がいの人と一緒に自転車をこぐタンデム自転車買いたいです。そのためにこのくらいのお金が欲しいです。」と申請をもらいます。それを有効に使ってもらえるか審査して、「このくらい使ってもらいたいね」と助成金を渡します。

 

『情報発信事業』はWebマガジン・オピニオンズの運営です。広告や制約のない自由な意見発信の場なのが特徴です。いろんな人のいろんな意見を載せて、読者のみなさんに問いかけ考えてもらうということを目的に行っています。

 

『調査研究事業』は岡山における社会課題について研究してできた提言や論文を発表していく事業です。そのためにソシエタス総合研究所という研究所をつくっています。

 

力を注ぐのは在留外国人と生活保護

調査研究事業も岡山の福祉分野についての研究なんですか?

 

日本全体の今の課題は、少子高齢化です。

でも、少子化対策だけで人口減少に歯止めをかけるの現実的に厳しいと考えています。そうすると、やはり外国人の方々に日本に来て働き定住してもらう必要がでてきます。

 

そうした場合に、「外国人と一緒に住んでいくためにはどうすべきなのか」ということも研究しています。

 

なるほど。他にも財団としては特にこの分野に注力していますというのはありますか?

 

生活保護・生活困窮に関しての課題ですね。制度自体が本当に適切なのかをホームレスの方々に実際にアプローチして実態を探ることにも注力しています。

 

そうした方々への支援にあたり、実務を担ってくれるNPOなどの団体との連携はどのように行うんですか?

 

まず、助成金交付事業で申請くださった団体とつながり、協力していきます。そこから研究につなげていく・・・という流れにできるのが理想ですね。

 

先ほどのホームレスの方々の例ですと、実際にホームレスの方がお世話になっている団体の話を聞いて、その団体にこちらからアプローチをするという場合もあります。

 

橋本さんから見える世界

経験のなかった多岐にわたる業務

橋本さんの財団の中での仕事ってどんな内容なんですか?

 

まず総務と人事です。

研究に関してどの研究者の間に入ってもらうかを考えたり、前例についてのリサーチもします。それから財団の資金がちゃんと回っているかどうかという財務・経理、助成金の取りまとめ。それに情報発信事業・オピニオンズの編集長ですね。

 

そういう業務って、過去のキャリア中で経験されていた分野だったんですか!?

 

いやもう全然やってなくて、今までの業務経験が全く活かせないんです(笑)もうびっくりするくらい。

経理なんて本当にやってなかったので。けど、最近は「まぁやっていればわかってくるな」って思い始めました。

 

新しく現在のお仕事を始めてから学ばれているんですね!

 

橋本さんがしていることとは何か

最後に、「橋本さんが“生み出している/つくっている”ものって何ですか?」ということを聞きたいのですが、この質問にどうお答えになられますか?

写真:Sharon McCutcheon / Pixabay

 

その心は?

 

事業としては今後、助成金や研究事業を大きくしていきたいと思っています。こうした事業の中で出会う『自由・平等・人権・多様性』を阻むものが社会の課題なんですよね。その課題を解決することで、『自由・平等・人権・多様性』をどんどん育んでいけるんじゃないかと思っています。

 

だから、まずは事業を通じて課題を見つける。そして見つけた課題に対して我々ができることをやっていく。それによってより良い社会は作っていける。そう信じて、まず岡山という地がより良い社会になっていくよう仕事をしています。

 

なるほど!橋本さん、ありがとうございました!

 

 

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