生き方百科ずたんっ!、今回は「Uターンして、岡山の社会福祉を支えるために試行錯誤する体育会系な生き方」について、橋本さんからお話伺っていこうと思います。


岡山大学文学部3回生。キャリア教育などに興味があり、NPO法人だっぴをはじめ様々な社会活動などに参加し、チャレンジ中。

目次
橋本さんの人生の履歴
東京への憧れ



写真:Walkerssk / Pixabay


「とにかく東京だったらどこの大学でもいい」って東京の大学を受けまくりました。


岡山にはないものがたくさんあると思って「とにかくそのオシャレな空間に自分も入ってオシャレになって遊びたい」っていうのが大事でした。


体育会サッカー部に入ってしまったので練習も忙しく、色黒で筋肉ムキムキになっちゃって。でもショッピングや美味しいご飯を食べには行ってました。

地元に自信を持って話したい

写真:Alek Auddy / Pixabay


反対に私は田舎が嫌で出てきたのもあって、自信を持って岡山のことを話せなかったから。それがちょっと悲しいなって思えてしまって。
「私も地元に自信を持って話せるようになりたい」
と、岡山に帰ることを決めました。
誇りに思える岡山をつくる仕事


何より「岡山を誇りに思えるような場所にしたい」と思っていたので、地元密着な働き方を望んで入りました。

写真:Phillip Kofler / Pixabay



そうしてファジアーノで3年間仕事をしているうちに父親から「財団に入ってみないか」と誘いがあり、今の仕事に就きました。
こうしたいと思ったら行動する


色んな人に相談して意見をもらうのも、もちろん大切です。けど、私はそれでかえって自分の考えがあちこち行ってしまうのであまり良くないなと思って。なので「したい」と思ったら、「まずはやってみるか!」と動いてきました。


生活があるのでお給料のことも考えますが、あまりクヨクヨ悩まず行動しちゃいます。
橋本さんのお仕事
橋本財団の3つの公益事業


『一般財団法人』と『公益財団法人』があるんですが、うちは後者です。岡山県から「そのお金を公共の利益のために使ってくださいね」と認可を受けています。


例えば「視覚障がいの人と一緒に自転車をこぐタンデム自転車買いたいです。そのためにこのくらいのお金が欲しいです。」と申請をもらいます。それを有効に使ってもらえるか審査して、「このくらい使ってもらいたいね」と助成金を渡します。
『情報発信事業』はWebマガジン・オピニオンズの運営です。広告や制約のない自由な意見発信の場なのが特徴です。いろんな人のいろんな意見を載せて、読者のみなさんに問いかけ考えてもらうということを目的に行っています。
『調査研究事業』は岡山における社会課題について研究してできた提言や論文を発表していく事業です。そのためにソシエタス総合研究所という研究所をつくっています。
力を注ぐのは在留外国人と生活保護


でも、少子化対策だけで人口減少に歯止めをかけるの現実的に厳しいと考えています。そうすると、やはり外国人の方々に日本に来て働き定住してもらう必要がでてきます。
そうした場合に、「外国人と一緒に住んでいくためにはどうすべきなのか」ということも研究しています。




先ほどのホームレスの方々の例ですと、実際にホームレスの方がお世話になっている団体の話を聞いて、その団体にこちらからアプローチをするという場合もあります。
橋本さんから見える世界
経験のなかった多岐にわたる業務


研究に関してどの研究者の間に入ってもらうかを考えたり、前例についてのリサーチもします。それから財団の資金がちゃんと回っているかどうかという財務・経理、助成金の取りまとめ。それに情報発信事業・オピニオンズの編集長ですね。


経理なんて本当にやってなかったので。けど、最近は「まぁやっていればわかってくるな」って思い始めました。

橋本さんがしていることとは何か


写真:Sharon McCutcheon / Pixabay


だから、まずは事業を通じて課題を見つける。そして見つけた課題に対して我々ができることをやっていく。それによってより良い社会は作っていける。そう信じて、まず岡山という地がより良い社会になっていくよう仕事をしています。

1986年岡山市生まれ。
とにかく都会へ憧れて慶応義塾大学を受験。めでたく大学時代を東京で過ごし、紙の専門商社への就職と同時に名古屋へ。7年半を過ごす。仕事で長野や富山へ出張し、地元で生きる人たちと話すうちに、自分も故郷で働くことを考えるようになる。2017年に岡山へ戻り、大学時代の縁で、プロサッカークラブに入社。3年間働き、岡山という地についてなんとなく理解する。
現在は父親が設立した公益財団法人で、様々な社会課題と向き合いながら、よりよい社会のためにできることを模索中。