人生の先輩はどう選んでる?就職活動に悩む大学生が枝松さんから聞いた「後悔しない生き方」

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「仕事も家庭も、プライベートだって充実した人生にしたい」

 

それはきっとみんなが願うこと。でも、どれかは妥協していかないと感じる就職活動の現実に、就活生は悩んでいます。今回は「家庭の時間も大事にしたい」と願う大学3回生の馬場さんが、現在ちょうど求職活動中だという枝松まな美さんにこの悩みを相談してきました。

 

シングルマザーとして子どもを育てながらも、仕事も趣味も大切にしている枝松さんの教えてくれた「後悔しない生き方」とは…?

 

【現在の枝松さん】

★枝松まな美さん

今回のゲスト。アパレルショップ、市役所、帆布の繊維メーカーで働きながら二人のお子さんを育ててきたお母さん。現在はちょうど求職活動期間!ちなみに、生まれも育ちも倉敷市。

 

Q1.求職中の現在はどんな風に過ごしていますか?

 

ーー現在枝松さんは次のお仕事を探している期間だとうかがいました。どんなことをして過ごしているんですか?

ブドウ農家をしているお友達が声をかけてくれて、ブドウを育てるお手伝いをしています。作業の内容は枝を切る、房を整える、袋がけするなど栽培の過程で様々です。自然に触れる仕事の楽しさを感じています。

 

中学3年生と高校1年生の娘がいるので、お母さんとしてお弁当をつくったり塾の送迎をしたりという子どものサポートもしていますね。

 

それと、週に1・2回ベリーダンスも。もう10年以上続けていて、自分が踊るだけではなくて、先生のサポート役もさせてもらっています。

 

ーー求職活動で落ち込んだりネガティブになったりはしませんか?

 

あまり暗くはならないんです。逆に周りに心配されるぐらい(笑)。

 

「なんでもいいから早く仕事決めなきゃ!」と焦って無理矢理仕事を決めるよりは、自分がやりたい、やりがいのある仕事にちゃんと就きたいという思いがあって。

 

私はこれまで人とのお付き合いや出会いによって、恵まれた職場や仲間と出会って来ました。今回もそんなタイミングが来るだろうなって、変な自信を持っています。だからあまり焦っていないのかもしれません

 

ーーすごいですね。私も就職活動中なのですが、見習いたいです。

 

ブドウ農家での作業の合間に、今回のお話をしてくれました。

 

Q2.広報ってどんなお仕事でしたか?

 

ーー以前はどんなお仕事をされていたんですか?

 

倉敷市にある株式会社タケヤリという老舗繊維メーカーで広報の仕事を任されていました。タケヤリは倉敷帆布の生地販売をしているのですが、それ以外にもサコッシュのような自社オリジナル商品の製造・販売、OEMという他社さんからの依頼を受けて生地の加工から縫製までして販売もしていました。

 

営業部の人数も少なかったので、お客様への販売・提案も担当することがありました。

 

ーー枝松さんが担当した広報の仕事はどんなお仕事でしたか?

 

まずFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSでの自社PRです。自社ホームページの更新も委託先のWebデザイン会社と打ち出したいイメージを相談して行っていました。

 

それから新聞や雑誌、タウン情報誌の取材対応も広報の仕事でした。タケヤリは業界の老舗ですから、たくさんのご依頼があります。雑誌取材の場合は記事の内容や表現に間違いがないかどうか確認する作業もしましたね。

 

広報担当は私一人だったので、幅広くいろんな仕事をさせてもらえたと思っています。

株式会社タケヤリでの枝松さん

ーー次の仕事も「広報がいい」という希望はあるのですか?

 

そうですね、広報や今までの経験が活かせる仕事がいいですね。広報は社外の方と話すことが多い仕事なんですが、そうやって相手とコミュニケーションをとることは好きだし得意だなと感じているので、その部分で力になっていきたいですね。

 

【枝松さんと考える”働き方”】

「お給料」と「働きやすさ」と「やりがい」

 

ーー私は大学3年生で就職活動をしています。大学では「女性の働き方」や「家事労働」、「男女平等参画社会」などについてゼミで学んできました。それだけに、家庭と仕事が両立できるような働き方ができる場所を選びたいという思いも強く持っています。

 

難しいですよね。働ければ働くほどお給料は良くなるけど、子どもと過ごす時間は少なくなるかもしれなくて。

 

ーー枝松さんはどんな点を大事にして働く場所を選んできたんですか?

 

私の場合はシングルマザーなので、子どもを養うお金を稼いで、育児をする時間も確保しないといけないですよね。だから、子どもに対して融通をきかせてもらえる職場を優先して選んでいました。

 

子どもが小さい頃は特に。参観日は行きたかったですし、子どもが風邪をひいたときも面倒見たかったのもあって。

 

ーー大事ですよね。私も家族や子どもができたら、その時間を絶対大事にしたいなと思っていて。だから難しくて。

 

タケヤリで働く前に嘱託職員として5年、派遣時代も含めると7年いた市役所は、子育てに関わる特別休暇などの制度が整っていました。働き方のロールモデルという面もあって、職員も積極的に制度を活用して仕事とプライベートの両方を大事にしている印象がありました。子どもが小さかったので、とてもありがたかったですね。

 

ーーやっぱり公務員は制度がしっかりしているんですね。

 

働き方を考えるには、こうした「お給料」「働きやすさ」に加えて、自分に向いていてやりたい仕事かどうかという「やりがい」がありますよね。この3つがそろうことはなかなか難しくて、どこまで求めてどこを妥協するか、私も今悩んでいるところです。

 

でも、今は子どもが大きくなってきたので「やりがい」を求める気持ちが以前より大きくなってきています。

 

ーーこれからの近い未来、「こうありたい」という姿や夢はありますか?


仕事も子育てもダンスも、どれも”できるだけ欲張って”生きて行きたいなって思っています。

 

もちろん私にとっては子どもが一番大事です。けれど、母になったからといって何かやりたかったことをやめたり、先延ばしにしたくもなくて。だって、私の人生もいつ終わるか分からないし、やりたいことがいつできなくなるかわからないですよね。

 

だから私は、いつもその時を楽しむようにしています。

 

ーーカッコイイです!

 

欲張りだなって自分でも思うんです。その分、一つひとつに「あそこがあまりできなかったな」と思う部分もでてきます。でも、どれかを我慢したら私らしくなくなるような気もしていて。だから私らしく、”できるだけ欲張って”やっていきたいんです。

 

当たり前じゃないから”できるかぎり欲張る”

 

ーー幼いころからそういう価値観を持っていたんですか?

 

いえ、小さいころは本当に何も考えてなかったですよ(笑)。

性格は明るさだけが取り柄で、適当で。今もそこはあまり変わってないかな。人生でいろんな経験を積んで、最近ようやく少し考えられるようになった気がしています。

 

ーー今の枝松さんにつながるような人生の転機のようなものはあったんですか?

 

一人目の子がお腹にいるときに母親を病気で亡くしたことが大きな転機でした。

 

母は私が19歳のときに病気になって、22歳のときに亡くなりました。それまでは両親がいて、おじいちゃんおばあちゃんもいて、弟もいて、みんな健康でっていうのが当たり前だと思って生きていました。でも、このときに「当たり前だと思ってたことは、当たり前じゃなかったんだ」と気づかされました。

 

それをきっかけに「毎日できるだけ、楽しく笑って生きたい」「身近にいる人を大切にしたい」と思うようになったんだと思います。子どもがそのあとすぐ生まれて、守るものができて。母親として強くもなりましたね。

 

ーーお母さんとの別れがあったからこそ、”できるだけ欲張って”生きるという枝松さんの生き方があるんですね。

 

そうなんです。それに、自分自身が健康なことも当たり前じゃないんですよね。私も27歳の時に一度病気になって手術もしていて。その時も「本当に当たり前のことなんてないんだな」と痛感しました。

 

だから「できるときに、できることを、できるだけやっておこう」と思って今まで生きてきました。ベリーダンスを始めたのも、そういう気持ちからです。

ベリーダンス姿の枝松さん。カッコイイ!

ーー何かをはじめるときや悩んだとき、枝松さんはどうやって決めているんですか?

 

私は直感人間なので「こっちの方が自分らしくいられそうだな」とか「毎日楽しく過ごせそうだな」と、自分にプラスになりそうだと感じた方を選びます。中には厳しそうな道行って成長するっていう人もいるのかもしれないけど、私は毎日楽しく明るく、元気に生きたいから。何でもそれで決めますね。

 

あのときやればよかったって後悔するのは嫌だから会いたい人には会うし、食べたいものを食べます。なんか全然かっこよくないですね(笑)。

 

けど、人生は一回しかないから。人生悔いの無いよう、いつ終わってもいいようにって思ってるんです。

 

ーー欲張って生きて、直感で決めて、後悔するようなことはなかったですか?

 

「あのときこうしておけばよかった」というのはなかったですね。本当に人の縁とタイミングに恵まれてきたので。

 

市役所を辞めた後に「何か正社員で働ける仕事を」と探していたときも「じゃあ次がみつかるまでうちで働いて」と以前勤めていたアパレルショップの友達が言ってくれて。タケヤリで働くことになったのも人づての紹介で。今もブドウ農家の友達が支えてくれて。周りの人に本当に感謝しています。

 

ーーなるほど・・・。だから、求職中でも焦らず元気に過ごしてらっしゃるんですね!

 

ただ、「自分だからどうにかなる」って思ってるけど、娘が自分と同じ立場になったらきっとすごく心配するかなとも思うんですよね(笑)。特に私の親世代は入社したところで定年まで働くみたいなのが一般的な考え方だったのもあって、私の父親は心配していると思うんです。だから「親を早く安心させてあげたいな」とは思っています。

 

ーーありがとうございます。最後にメッセージをもらってもよいでしょうか。

 

今は転職に在宅勤務に、昔では考えられなかったような働き方が一般的になりましたよね。仕事の選びしろも増え、子育てを夫婦でどのようにしていくかも考えられるようになってきた分、難しいかもしれません。

 

私はもし娘にアドバイスをするとしても「毎日がちょっとでもワクワクしたり、キラキラする、楽しんでやれる道を選んでね」と伝えたいと思っています。

 

私はこれからも”できるだけ欲張って”1日1日を大切に生きようと思っています。自分が守るべきものを守って、家族や友達の笑顔に囲まれて、そんな日々に感謝して。そんな今がとても幸せだから。

 

就職活動がんばってくださいね!応援しています!

 

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