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保険会社の経営と地域貢献もする・吉田猟さん

就職活動をして働いた後、独立して自分で経営してみたいと思う人も多いのではないでしょうか。
この記事では就職後に経験を経て独立、地域貢献活動も行う吉田猟(よしだりょう)さんの生き方に触れていきます!

【現在の吉田さん】

Q1.どんな活動をされていますか?

保険代理店・株式会社 保険サンハアトの経営と、玉野青年会議所の理事長職をしています。代理店ではスタッフ2名と打ち合わせをしながら日々の仕事を進めています。

青年会議所では花火大会など、住民の皆さんに喜んでもらえる地域貢献活動をしています。理事長職になってからは、高校の運営会議・地域の放送・水道の会議・中学生の弁論大会の審査委員などもやっています。

 

——なぜ青年会議所に入ろうと思ったんですか?

 

サラリーマン時代に起業を考えていた頃、地域の経営者の方と出会ってどんなことを考えているのかを知りたかったんです。最初から「理事長になろう!」とか「玉野市をこんな風にしたい!」という気持ちがあったわけではありませんでした。

 

——サラリーマンと経営者の考え方にはどんな違いがありましたか?

 

「視点」だと思います。

サラリーマン時代は短期的な物事の見方をしていたのですが、経営者は視野が広く長期的なスパンで物事を見ます。人と関わる上でも、自分と家族や同僚だけではなくて、地域など広い範囲を見て仕事をしますね。

 

例えば会社周辺の清掃活動なんて、サラリーマンをしていると「なんで会社の中じゃないのに掃除しなきゃいけないの、仕事に関係ないじゃん」と思う人は少なくないですよね。でも、経営者の視点で見れば地域のことも必要なことだと感じます。

 

Q2.青年会議所と商工会議所って似ていますが、どう違うんですか?

青年会議所は40歳を定年とする若いメンバー達で街に必要なこと・やりたいことを実現するという団体で、「新たに立ち上げる」ことを得意としています。一方、商工会議所は必要なものを「長く継続する」ことが得意です。

 

先ほどの玉野市の花火大会で言うと、立ち上げたのは青年会議所ですが、長く活動を継続していくにあたり、商工会議所と一緒にやらせてもらっています。

 

——それぞれ得意なものを活かしあっているんですね!

 

はい。だからこそ青年会議所で経験を積んでもらった人材には、商工会議所に入会してもらいたいですね。地域貢献活動をして、会社で得られた利益を地域に還元している人達が集まっているので、そこでのコミュニケーションはお互いの仕事にも活かされていきます。

 

【脳内グラフ】

脳内グラフとは、吉田さんの頭の中を垣間見て、その割合を数値化したもの。どんなことを日々考えているのか聞いてみたいと思います。

仕事 90%

青年会議所の活動も仕事のためにやっていますし、趣味のゴルフも仕事につながるようにしたいなと思ってます。だから9割が仕事ですね。

——その仕事へのモチベーションはどこから来るんですか?

 

人に頼られたい、必要とされたいという思いからでしょうか。お金や責任感ではなく、必要とされるから、頼られるから動いているような気がします。呼ばれたらすぐかけつけたいですし、自分に何かできることはないかいつも自然と考えています。

 

正直、役職や肩書き、権力にはあまり興味が無く、社長とか理事長とかって言われるのは好きじゃないんです。普通の人として、何でも屋さんのように声をかけてもらいたいと思っています。そうして頼られることで生まれるつながりが、また仕事になっていっていますね。

 

プライベート 10%

——奥さんに「仕事やめて」って言われたりしませんか?

 

うちの家内はもう諦めてますね(笑)家事や子どもの行事は言わないとやってくれないと思ってるんじゃないかな。子どものことは、もちろん関心があります。けれど、仕事と子どもの行事が天秤にかかると仕事が優先されてしまう時が多々ありますね。最近ではちょっと変わっている方なのかもしれません。

 

【人生の履歴】

第1章 野球と勉強に打ち込む中学時代と高校受験

静岡県の調剤薬局を営む家に生まれ、「薬剤師になりなさい」と言われて育ちました。でも、小さい頃からしていたソフトボールが好きで、ありきたりかもしれませんが「いつかプロ野球選手になれたらいいな」という夢を持っていました。

 

中学校では野球部に入りました。学習塾にも通って野球半分・勉強半分の生活を過ごし、勉強もぼちぼちできていました。でも、僕は高校受験で自分の学力でギリギリ入れる学校を目指さず、自分の家から一番近くで、友達が多く行く学校を選択しました。この選択を僕は今でも後悔しています。

 

第2章 勉強をせず追い抜かされる高校時代

入学当初、僕は勉強しなくてもみんなより成績が良かったんです。それでどうなったかというと、だんだん勉強しなくなってしまったんです。「自分は頭がいいから」って僕はどこかで思っていました。

 

でも、入学時がどうであれ何も勉強しない僕よりも、コツコツ勉強している人の方が賢くなっていくんですよね。高校3年生のときには完全に逆転してしまっていました。

 

第3章 遊びまわった大学生活

野球はプロを目指すレベルには至らず、親に言われるがままに薬剤師を目指して受験に挑みました。けれど、努力不足が響いて薬学部には合格できず。岡山理科大学の別の学部に入ることになりました。

 

大学生活は1回生から4回生までずーっと遊んでいました。留年しないように一番要領の良い方法で単位をとり、あとはバイトと遊びに明け暮れていました。バイトを掛け持ちして、夜も寝ずに遊びまわってね。BMXにハマり、飲み会もたくさん参加し、彼女も作って。やり残したことはありません・・・勉強をのぞいてですが。

 

第4章 人と接する営業職を目指した就活

子どもの頃からしていたスポーツですが、自分に才能があるとは感じず、勉強面でも受験でもコケてしまった僕は「自分にできることは何だろう」と就職活動をするにあたり考えました。

 

何かを黙々とするよりは、人と接して話をする方がいいと感じ、営業職を目指すことにした僕は、業種を選ばずに何社も就職活動をしました。内定をいただいた中で、地元(静岡県)に食品工場があった食品メーカーを選び、Uターン就職しました。

 

第5章 初めての飛び込み営業

この食品メーカーでの営業の仕事は、全く知らない会社に新規営業をかける、いわゆる「飛び込み営業」スタイルでした。今で言うとブラック企業みたいな話に聞こえそうですね(笑)そんなことはないのですが。

 

変わった会社で、「東京のどこの会社に行ってもいいぞ」と言うんです。ミーハーな僕はテレビ局に行きたくなり、そこの従業員食堂に食品を使ってもらうべく、一番初めの営業先を大手テレビ局に決めました。テレビ局内の食堂の担当者の方に「何か今考えていることはありませんか?」と聞くと「カツ丼とそばのセットのようなハーフの麺類メニューを考えているんだけど、合う食材がないんだよね。」とおっしゃられ、「用意できますよ!」と話したら、ポンポンと話がまとまりました。

 

第6章 食品メーカーでの営業経験

営業をしていて難しいのは、いかにお客さんの本音を引き出すかという点です。本音をズバッと言ってもらえたら提案できるものがあったり、弊社にはありませんって話ができるんですが・・・そこまでが大変です。

そのため、こちらから売り込むのではなく、まずお客さんご自身がどう思っているか、何が欲しいか、何が困ってるかを聞くようにしていました。

 

また、全国転勤がある会社だったのですが、転勤にはめちゃくちゃ良いところがありましたね。僕は東京、名古屋、岡山と転勤しましたが、プライベートでは各地の観光名所を周り、仕事上の移住ではあったのものの半分旅行のようでした(笑)

 

第7章 独立・起業

働いていると「もっとこうしたらいいのに」と感じることがたくさんありました。それを職場で仲間とよく話していたんですが、ある時「だったら自分でやった方がいいんじゃないの?」と言われたんです。もちろん、自分でやる自信はありませんでした。

でも「ダメだったら戻ってきたらいいんだから、やってみたい」とも思いました。ただ、結婚して子どももいたので家内は猛反対です。

 

それでも起業に踏み切ったのは「営業だったらどこでもできるかな」という自信があったことに加え、「やらなかったら後悔が残る」と強く思ったからです。僕は35歳までの人生でも「もっとできることいっぱいあった」と自分で思ってました。そのまま45、50と年を重ね、定年を迎えたときに「あの時やっとけばよかったな」と思うのだけは嫌でした。

そして、営業を始めて7年目、35歳の年に僕は独立しました。

 

 

第8章 自分ならではの営業

独立にあたり取り扱うことにした商品が保険です。保険は形がない、いわゆる無形商材です。お客さんがお金を払っても満足感が得られにくい商品なんです。その点が非常に難しく、商品だけの価値ではお客さんに選ばれないなと感じ、自社・自分ならではの価値をどうプラスアルファするかと、当初はずいぶん悩みました。

 

悩んだ結果、出した答えは「自分の性格に合わせるしかない」でした。僕はせっかちな方で、すぐ行動したい。だから、お問い合わせへの対応はものすごく早くしました。即対応できることは、お客さんにとって安心感につながっていたようで、僕と契約してくれる理由の1つになっています。

 

ただ、スピードだけでは当然似たタイプの人がいて差別化できません。そこでもう1つ「わかりやすく伝えることができる」という自分の良さを活かしています。保険商品の説明は非常に小さい字で難しい言葉が書いてあります。それを具体的な例で噛み砕いてお客さんに伝え、理解してもらう。そこで違いを出しています。

 

営業は、押し売りのようなイメージをもたれがちで、紙一重の部分が確かにあります。しかし、全くアピールしなければ数字がついてきませんし、お客様の役にも立てません。「とりあえず何かあったら吉田さんに聞いてみよう」という関係を作ることが大事なんです。だから、そのお問い合わせをもらえる自分をホームページに見立ててブランディングしていく、みたいなイメージで営業活動をしています。

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